コーヒーという情熱

コーヒーの未来を考える

2025.04.15

コーヒー・喫茶の楽しみ方

【レシピから知るコーヒーの多様性】
世代を超えて愛される定番の味 vol.1~カフェオレ編~

今回フォーカスするのは、世代を問わず愛される喫茶店の定番メニュー「カフェオレ」。知っておくといつものコーヒー時間がちょっぴり特別なものに変わる情報をコーヒー教室の講師がお届けします。

 

 コーヒーは、リラックスしたい時やホッと一息つきたい時、気分をリフレッシュしたい時など日常のさまざまなシーンで生活者に溶け込んでいる飲み物です。近年では、嗜好品という飲み物としての価値だけではなく、コミュニケーションを生み、地域や経済を活性化する存在にも。さらに、生産者からサプライチェーンを通じて、一杯のコーヒーになるまでのストーリーが新たな価値・魅力としても注目されるようになりました。

 今回フォーカスするのは、世代を問わず愛される喫茶店の定番メニュー「カフェオレ」。知っておくといつものコーヒー時間がちょっぴり特別なものに変わる情報をコーヒー教室の講師がお届けします。また“いつものカフェオレ”にひと手間加えるだけでいつもと違ったおいしさに出会えるレシピもご紹介します。

【講師プロフィール】コーヒー教室 主任 飯原 陽子(いいはら ようこ)

  • 「カルチャークラス」、「スキルアップクラス」など幅広いレベルのセミナー講師を務めるほか、季節ごとのセミナーの企画・運営にも携わる。

    「J.C.Q.A認定コーヒーインストラクター1級」の資格保持者で、“コーヒーの魅力”を生活者へ伝えるため日々コーヒーの知識を究めている。

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ミルクでほっとひと息 幅広い人に楽しんでもらえるカフェオレ

――カフェオレとは何ですか

 カフェオレ(café au lait)とは、ドリップコーヒーにミルクを加えたフランス発祥の飲み物です。「カフェ」はフランス語で「コーヒー」、「レ」は「ミルク」を意味します。
コーヒーとミルクだけで作れるカフェオレは、日本人にとってとても身近なアレンジメニュー。ミルクのまろやかさがコーヒーの苦みを抑えてくれるため、ブラックのコーヒーを飲みなれない方やお子様にもおすすめです。そのような方にもぜひ試していただきたいという思いから、コーヒーセミナーで「カフェオレ」を紹介することも多いです。

――カフェオレは子どもでも楽しめるアレンジコーヒーですよね

 私の両親は大のコーヒー好き。家では、子どものころから常にコーヒーが身近にありました。そんな幼少期の朝ごはんの定番は、パンとたっぷりのミルクを入れたカフェオレ。ミルクの優しい味わいが、今でも印象に残っています。
 大人になってからは、コーヒーはブラックで飲むことが多いですが、ほっと一息つきたい時や子どもと一緒にコーヒーを楽しむ時などはカフェオレを飲んでいます。

コーヒーの楽しみ方は人それぞれ 自分なりの“正解”を見つけてほしい

――飯原さんはコーヒー教室の講師をされていますが、受講者にはコーヒーの魅力をどのように伝えていますか?

 コーヒーの一番の魅力は“多様性”のあるところですね。よくセミナーの受講者から“コーヒーの正解”を教えてほしいと言われることがあります。もちろんキーコーヒーとしての抽出方法の基本やおすすめのアレンジ方法はありますが、最後は自分なりのマイレシピを見つけていただきたいと思っています。
 コーヒー教室は自分なりのコーヒーの楽しみ方を見つけるヒントを提供する場であってほしいです。受講者の方から「こんな質問していいのか分かりませんが・・・」という質問をいただいた時が一番うれしい瞬間です。コーヒーを自由に楽しむためのヒントをお伝えしたり、「こんないれ方・飲み方もあるんですね!」と喜んでいただける瞬間は講師冥利に尽きます。
 もちろん「このいれ方がおすすめ」「こういう飲み方だとこの豆の魅力を引き立てられる」というセオリーはあります。でも、「私はこれが好き!」という自由さがコーヒーの魅力ではないでしょうか。
コーヒー教室は“受講者にコーヒーに関する知識や技術を教える場”ではありますが、まずは“コーヒーの魅力を伝える場”であることが大切だと思います。
 コーヒーは、リラックスしたい時やホッと一息つきたい時、気分をリフレッシュしたい時など日常のさまざまなシーンで生活者に寄り添う飲み物。皆さんにはセミナーの受講をきっかけに一杯のコーヒーの魅力や楽しみ方、奥深さを知っていただきたい。そのような思いを込め新たなコーヒーの世界を開く“鍵”を見つけてもらえたら嬉しいですね。

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飯原さんに聞く!ご自宅で作る“究極のカフェオレ”飯原さんに聞く!ご自宅で作る“究極のカフェオレ”

飯原さんに聞く!ご自宅で作る”究極のカフェオレ”

ご自宅で飲む“いつものコーヒー”を使っていつもと違うおいしさに出会える、そんなレシピを紹介します。

  • 材料(1杯分)
  1. コーヒー粉(KEY DOORS+ スペシャルブレンド 深煎り)  … 10g  
  2. 牛乳 … 100ml
  3. グラニュ糖  … 3g 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 作り方
  1. コーヒーを抽出する
  2. 牛乳を60~65℃に温める
  3. コーヒーに牛乳を注ぐ
  4. “甘み”を加えて完成!
  • コーヒーを抽出する

    抽出するコーヒーの量は100ml。

    通常よりも濃いめに抽出すると牛乳に合わせたときに両方の味わいが楽しめます

  • 牛乳を60~65℃に温める

    鍋肌にちいさなぷつぷつとした泡が出るのが65℃の目安。


    ホイッパーで泡立てると飲んだ時の口当りがまろやかになります。

  • コーヒーに牛乳を注ぐ

    高い位置から勢いよく注ぐのがコツ。全体が混ざり、表面に茶色い泡が立ちます。

    残った泡を最後にのせてちょっぴりラテアート気分!

  • “甘み”を加えて完成!

    グラニュ糖ですっきりとした甘みを。

    ブラウンシュガーやはちみつを入れて自分好みの味わいを見つけてみてください。

POINT
「カフェオレ」はコーヒーの種類に合わせた甘みの選定がポイント。
同じコーヒーでも甘みを変えるだけでいつもとは違った味わいに仕上がります。
コーヒーの苦みを牛乳の優しい甘みが包み込む、本格的な味わいをぜひお試しください。
ぜひ、このレシピをベースにして自分好みの「究極のカフェオレ」を探してみてください。

使用するコーヒーは「深煎り」がおすすめ。 

コーヒーの豊かなコクと香り、牛乳の甘みが感じられる一杯に仕上がります。

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キーコーヒーの「コーヒー教室」は、2025年に“開講70周年”を迎えます


 当社の「コーヒー教室」は、1955年4月、当時の喫茶店ブームを背景に増加した開業予定者を支援する目的で開講。その後、家庭内外におけるコーヒーの楽しみ方の多様化を受け、2008年には一般生活者向けのコーヒーセミナーもスタート。これまでに、延べ37万人以上の受講生を輩出してきました。
 現在では、受講者の目的も多様化し、それぞれのレベルに合わせた約12種類のセミナーを常設するほか、コロナ禍以降は動画コンテンツの配信にも着手。“リアル”と“デジタル”を融合させ、一般生活者に向けてコーヒーの楽しみ方や喫茶の魅力を伝えるとともに、コーヒーの抽出技術や知識を学べる場を提供しています。また夏休みや冬休み期間には親子セミナーを開講するなど次世代に向けた啓もう活動を実施。
 この先もコーヒーの楽しみ方や喫茶の魅力を一般生活者の方々にお伝えし、日本の“喫茶文化”を継承していきます。


 「コーヒー教室」のセミナー情報についてはこちら ⇒ https://www.keycoffee.co.jp/shop/pages/seminar.aspx
 70周年リリース⇒ https://www.keycoffee.co.jp/news/detail/news_250116
 コーヒー教室70周年ページ⇒ https://www.keycoffee.co.jp/shop/pages/seminar70th.aspx 

 

 

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